高音発声が苦手な場合(男性編)

高音発声が苦手な男性の多くは

地声の限界点あたりから“喉締め”が入るので

まずそこを解除していくことから始めます。


具体的な方法なんですが

「では喉を開きましょう」

といきなり言われてもやはり難しいですよね。


ですのでまず

C3~G3あたりの

男性にとって高くない音域において

みなさん必ず

「いい声」(←無理なく発声できる音域なので、自ずといい声が出しやすくなる)

をお持ちなので

「あ、これが自分のいい声なんだな」とか

「確かにこれは無理なく出せるな」という感覚を

まずご本人に認識してもらいます。


その「いい声」を軸にして

地声の限界点付近まで上げていくことで

喉締めを回避したまま

地声の範囲を広げていくことが可能ですし(※)

必要な場合は

喉を開いていくトレーニングをしていきます。


喉の開き方はマンツーマンでやっていくと

割と早い段階でつかんでいただけることが多いです。


(※)ここがトレーナーの存在が大事なところで、喉の「いい状態」と「よくない状態」をリアルタイムに指摘してあげることで、ご本人が「あ、ここをこうやっていくんだ」と認識しながら実践していける状態を作っていきます。


特にそこから先は人によって違ってくるので

その方の現在の状態によって

取り組んでいただく内容も変わってきます。


閉鎖がうまく使えてるな、という方の場合は

ミックスボイスに誘導していきます。

「閉鎖」や「ミックスボイス」に関してはまたあらためてご説明しますね。


裏声が出せない場合

日常で自然と裏声を使用する女性と違い

男性の場合は

「裏声がうまく出せない」

という人は多いと思います。


そこでお悩みの方も多いのですが

僕自身も裏声が本当に苦手だったので

すごい気持ちがわかります。


医師から見ても裏声発声が困難であると判断される場合は別ですが

「裏声を出す、という感覚がわからない」

という方の場合は

例えばリップロールなどを実践していただきます。


リップロールだと特に意識せずに裏声を出すことが可能ですし

こないだも実際にあったのですが

「ところで、それ、裏声ですよ」と指摘してあげると

「え!…あ、これが!」みたいな(笑)

そういう感じでつかんでいく方もいらっしゃいます。



声がひっくり返ってしまう場合

「地声と裏声がひっくり返ってしまう」現象においては

裏声を使える範囲を下に広げていくことで

回避していけるようになります。


下からは(最初に書いたような)

「無理のないやり方で出せるようにした地声」を用意し

上からは裏声を下ろしていく練習を行い

それらをうまく接続していきます。


また裏声と地声をグラデーションのように

自由にブレンドできるようになるための練習を取り入れていくことで

ひっくり返らずに歌えるようになるのはもちろん

表現性の自由度を大幅に上げることも可能になっていきます。

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